サンプル製作の意味




サンプルというと、歯科医院との取引の際に補綴物の説明用のサンプルを思い浮かべると思いますが、それとは別にトレーニングケースをいう事もあります。
ある条件の中で、または全く条件を付けない中で自分の目的に沿って製作する事です。
こういった排列は基本的に臨床では好まれません。しかし単独のケースや少数歯の補綴の場合は既存の歯列に合わせなければなりません。
このサンプルでは、天然歯列の再現が目的ですが、条件として
①e.maxモノリシックで製作する
②ワックスアップでの再現力
③築盛したようなステイニングは可能か?
この3つに的を絞って作ったものです。
結果として、これまで築盛で再現してきたことに対して、エクスターナルステインのみでの再現の難しさや、改めてワックスアップの重要性を知る事が出来ました。
しかしながらステイニングの可能性も感じる事が出来ました。
日々の臨床からかけ離れた条件で作る事によって、マテリアルを再確認する事ができたり、臨床に生かすための知恵が思いついたりとやらなければ分からない事に気が付きますね。
何よりこういったサンプルを作る事は、自分のウィークポイントを知る事が出来ます。
現在では臼歯部を築盛するセラミックワークはとても少なくなりました。
前歯部でさえモノリシックでエクスターナルステインがメインとなる事もあります。
流行が必ずしも良いものとは考えませんが、オーダーされればその条件で作る事になる訳ですし、「築盛の方が綺麗ですよ」なんてこだわりは必要ありません。
ただ、どちらかを求められたら築盛を選択する事もあるでしょう
求められた条件の中で、患者の利益を損なわない補綴物となるにはどうするかを考えればいいだけです。
サンプルはそのためのトレーニングです。


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