石膏カービングは時代遅れ?

技工士としての自己評価はどれくらいですか?
私は天才セラミストではありませんし、世界・・いや日本屈指の技工士でもありません。
自信がないのかと聞かれたら、そんなことはありません。うまい方ではあるなーとは思っていますが、詰めの甘さも感じています。
私が憧れた技工士の補綴物やサンプルは、息をのむ様な美しさを持っていました。もちろん補綴物である以上、「リアル」だけでは意味がありません。
補綴物を「アート」と表現される方も多いですが、私は「デザイン」と捉えています。
機能と審美の両立を考えると、よほど条件が整っていない限り、何かを犠牲にしながらバランスをとっていくしかありません。
そしてそれが口腔内で調和している様に見せるには「カービング能力」に左右されるのではないかと今でも思っています。

最近、カービング(歯型彫刻)は重要視されなくなっているようですね。
歯科技工士とは?と問われたら「歯を作る仕事です」と答えそうなものですが・・・歯を作れる技工士はちゃんと増えてますか?
デジタルを利用する事は大いに結構ですが、最終的にその補綴物がどうなのか?が問われます。
カービングは、ただ歯の形態を練習するだけでなく、多くの所で必要な「イメージを具現化する」感覚を養う事に役に立ちます。
私は、最初に書いたように自分の詰めの甘さを感じるから、今でもトレーニングをしています。

